商品開発の背景
リンパ浮腫予防グッズ 荷物増えても安心チャーム
リリチャが商品になるまでのお話
1人でイベント屋さんをしていた私は、2014年秋に乳がんと告知を受けました。
それまで、未来の事を計画したり、企画したり、想像したりして生きてきた
私は、ひょっとして仕事ができなくなるのかな、死んでしまうのかな、と
今までとは、正反対の考えしかできなくなってしまいました。
その年のクリスマスに手術で取ったガン細胞を検査すると、事前の検査結果とは違う、悪性度の高いガンだと判りました。
手術後は放射線と飲み薬と聞いていたのが、一変、髪の毛が抜けてしまう抗がん剤と放射線治療、分子標的薬を1年行って、やっと投薬のみになると聞かされました。
精神的ショックはますます大きくなっていきました。
イベントはお客様を楽しませるのが仕事です。その為には、まず自分自身が楽しいと思える企画を考え、お客様に喜んでいただいていました。治療を続けながらも、仕事も今まで通りにやりたいと思う気持ちは、ずっと心にありましたが、抗がん剤を受けている体は思うように動きません。 ちょっと買い物に行っても、ペットボトル1本が重くて持てなくなっていました。それでも、そのうち良くなるだろうと、今まで通りの生活をしていました。
それが良くなかったのかもしれません。その腫れは軽いリンパ浮腫が始まりのようでした。
乳がんの手術の後遺症として、リンパ浮腫を発症される方は、乳がん患者の増加に伴い
当然ですが、増えてきました。子育て、家庭生活、お仕事と治療を受けながらも、やらなければいけないことは、今まで通りです。そこで「無理」をしてしまうのが、女性の性でもあります。ただし、リンパ浮腫は完全に発症してしまうと、完治が難しいので、できるだけ、予防して発症しないようにと、病院などでもアドバイスを受けました。
浮腫の予防方法は、手術した方の腕や肩を無理に使わず、できるだけ優しくしてあげることです。
そして、治療の間にこれ以上ひどくならないように、何とかできないかと、考えはじめました。1年以上かけて特許を取得し、それから1年以上かけての、モニタリングやアレンジを加え、ようやく「リリチャ」を皆様のお手元にお届けできる準備が整いました。
乳がんの患者様はもとより、シニアや育児中、車いすをお使いの皆様にも、幅広く役に立てるのではないかと思います。